2020年度版 郡山の女性(ママ)の働く意識調査「ふくしま1000mamaプロジェクト」 調査結果(3) 未就業者の希望する働き方と就業者の就業実態の違い
2020年度版 郡山の女性(ママ)の働く意識調査「ふくしま1000mamaプロジェクト」
調査結果(3) 未就業者の希望する働き方と就業者の就業実態の違い
「おしごと百貨店」は2020年、福島県内に居住する1,000名の女性(ママ)を対象とした、働くことに対する意識調査(プロジェクト名・ふくしま1000mamaプロジェクト)を実施し、調査結果がまとまりましたので報告致します。今年度は郡山市内を中心とした企業・団体の方にもアンケートにご協力いただき「雇う側」「雇われる側」の意識・認識の違いについても調査致しました。今回は、未就業者の希望する働き方と就業者の就業実態の違い、言わば「理想と現実」についてレポートしていきます。
■2020年度調査結果 目次
(1) 基本情報及び未就業者の希望する働き方
(2) 就業者の現在の就業状況について
(3) 未就業者の希望する働き方と就業者の就業実態の違い
(4) 求人者(企業)の志向及び未就業者の志向と求人者(企業)の志向の比較
(5) 未就業者及び就業者の志向の過去4年間での変遷
(6) 総括及び補論「未就業者の意識の変化とその原因についての考察」
■ダイジェスト
・未就業者が希望している条件よりも就業者の現状の方が多く(長く)働いている
・扶養の範囲内におさめたい未就業者に対し、就業者の現状は正反対とも言える
・「女性(ママ)のはたらく」と「家族との家事・育児のシェア」は相関関係があると仮設立てができる
調査概要
■調査プロジェクト名:
ふくしま1000mama PROJECT Vol.4 / ふくしま100企業PROJECT -ふくしま企業雇用動態調査-
■調査目的:
・女性(ママ)の働く志向を調査し、広く周知することによって、志向に合った仕事を創出するとともに働く意欲のある女性に対する意識改革によって就業場所を広げ、ミスマッチを解消し活躍の場を創出するため
・企業の雇用情勢を知り、求職者側との「ミスマッチ」の原因を調査するため
・企業の雇用動態を知り、各企業の人材確保についての提言を図るため
■調査方法:
「おしごと百貨店」及び「暮らしづくりビレッジ」が共同で当該施設利用者及び主催するイベント等に集客した参加者及び関連団体等の利用者による直接記載形式にて実施
■調査対象:
1.求職者向け:0歳児以上の子供を持つ主に20代~50代の女性
2.事業者向け:郡山市内を中心とした企業経営者・人事担当者
■回収数:1.求職者向け:1,167 2.事業者向け:101
■実施期間:2020年2月1日~11月30日
■プロジェクト推進団体:おしごと百貨店(一般社団法人Stand for mothers/ 株式会社ワールドネクスト ※調査時)
■特別協力:郡山商工会議所
■協力:発達障がい児凸凹発達児子育てサポートLino/すかがわ子育てネットワークtunagu(つなぐ)/ 白河市/こおりやま子ども若者ネット等
基本情報
回答者の年代
回答者の子どもの年齢(複数回答)
回答者の就業状況
調査結果(3) 未就業者の希望する働き方と就業者の就業実態の違い
【1】雇用形態の理想と現実
未就業者の半数以上が「パート・アルバイト」を希望しているのに対し、就業者で一番多かったのは「正社員」で、その割合は40%を超えています。また、「在宅ワーク」については5%の未就業者が希望していたことに対し、実際には0.4%と、ほぼ在宅ワークで働いている方はいないという結果となりました。
【2】職種の理想と現実
未就業者が「事務系」「接客・サービス系」を希望している方が多いことに対し、就業者は「製造・生産系」が最も多くなっており、次いで「接客・サービス系」、「事務系」となっています。未就業者の回答で3番目に多かった項目も「製造・生産系」であったことを鑑みると、順番こそ違うものの「理想」と「現実」はほぼ変わらないと言えると考えています。
【3】扶養の範囲の内外についての理想と現実
未就業者で「扶養の範囲内におさめたい」と回答した方が67%と、全体の約7割となっていることに対し、就業者は「扶養の範囲外」と回答した方が60%を超えていて、「理想」と「現実」が正反対の結果となっています。
【4】週の勤務日数の理想と現実
未就業者が希望する週の勤務日数は「週3-4日」が最も多くなっていることに対し、就業者では「週5日以上」が最も多く、85%となっています。
【5】1日の勤務時間の理想と現実
未就業者が希望する週の勤務日数は「5時間未満」が最も多くなっていることに対し、就業者の1日の勤務時間は「6-8時間」が最も多く、60%を超えています。
【6】休日の理想と現実
未就業者が希望する休日は「土日休み」が最も多く、約70%となっていることに対し、就業者の休日も「土日休み」が最も多く約62%と「理想」と「現実」の乖離が少ない結果となっています。
【7】未就業者のクリアできれば働ける課題と就業者の仕事を続けられている理由
未就業者の「クリアできれば働けること」の最も多かった回答が「家族の協力」であったことに対し、就業者が今の仕事を続けている理由の3番目に多かった回答も「家族の協力」となっています。このことから、「女性(ママ)のはたらく」と、「家族との家事・育児のシェア」は相関関係があるという仮説設定ができると考えています。
未就業者
就業者
今回まで3回にわたって、「求職者」側の志向についてレポート致しました。
次回は「求人者」側である企業・団体の方への調査結果についてレポート致します!
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